「無糖」「カロリーゼロ」「微糖」は何が違う?食品メーカー社員が解説

食品の表示

こんにちは。日々飲み物を選ぶ中で、これらの言葉に悩んだことはないですか?
実はこれらは法律によって定めがあります。

  • 無糖=糖類0.5g未満/100ml
  • カロリーゼロ=5kcal未満/100ml
  • 微糖=糖類2.5g以下/100ml

これらは似た言葉ではありますが、厳密には異なる意味をもつため、正しい理解が必要です。


■ 無糖の正式な定義(食品表示法)

食品表示法においては、
「無糖」は“糖類”に関する基準です。(含まない旨)

➤ 【食品表示法:無糖の定義】

糖類が 0.5g未満/100ml・100g
→ この条件を満たせば「無糖」と表示できます。(「含まない旨の表示」)

栄養成分表示(栄養強調表示)|「食品衛生の窓」東京都保健医療局

別表第9~別表第21(令和7年3月28日施行時点)

※糖質ではなく「糖類」である点がポイント。(炭水化物⊃糖質⊃糖類)

「糖質」と「糖類」の違い|「パルスイート®」|味の素株式会社

➤ 無糖のポイント

  • 甘味料(アセスルファムK、スクラロースなど)の使用はOK
  • 香料や酸味料もOK
  • そのため、無糖=“甘くない”ではない

メーカーとしては、甘味料やフレーバーを用いて味づくりをするのが普通ですが、近年は世の中の健康志向も高まってか、甘くないミルクティー・ミルクコーヒーなどの商品も散見されますね。


■ カロリーゼロの正式な定義(食品表示法)

食品表示法で定められた「カロリーゼロ」「ノンカロリー」は
エネルギーに対する基準です。

➤ 【食品表示法:カロリーゼロの定義】

エネルギーが 5kcal未満/100ml・100g の場合
→ 「ゼロ」「ノンカロリー」と表示してよい。(こちらも「含まない旨の表示」に該当します)

➤ カロリーゼロの意味

  • 5kcal未満、つまり“正確なゼロ”ではない
  • ノンカロリー=ゼロカロリーと同義

「カロリーゼロ」「低カロリー」「カロリーオフ」といった表示について、正確な意味を教えてください。 | 清涼飲料水のQ&A ─ あなたの疑問、解決します! ─ | 全国清涼飲料連合会

無糖(糖類0.5g未満)でも、(微量に)含まれる原料(香料、酸味料、果汁など)で 1~3kcal程度つく ケースはありますが、カロリーゼロは“5kcal未満”という基準なので、無糖=カロリーゼロとは限りません。

(参考:5成分(熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量)の栄養成分表示における許容差の範囲は±20%)
HMM-72-栄養成分表示 | 食品の表示・食の情報 | 日本惣菜協会 ホームミールマイスター


■ 「微糖」はどういう基準?(コーヒー公正競争規約)

ここからが少しややこしいのですが、「微糖」という表現そのもの自体は食品表示基準には存在せず、こちらはコーヒー飲料の公正競争規約(業界自主ルール)で定められています。

➤ 【コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約:微糖の定義】

概念は、食品表示法が定める“低い旨(低減表示)”と同じ位置づけ(糖類が 2.5g以下/100ml・100g)ですが、正式にはコーヒー飲料に関する『公正競争規約』に基づく業界独自の表現です。

公正競争規約 https://www.jfftc.org/kiyaku/pdf/b03_H_cancoffee.pdf

一般に、「甘さがほしい層」と「健康志向層」の中間として微糖コーヒーが存在していますが、実際「微糖」であっても十分甘いと思うのは私だけでしょうか。


■ まとめ

  • 無糖=糖類0.5g未満(食品表示法)
  • カロリーゼロ=5kcal未満(食品表示法)
  • 微糖=糖類2.5g以下(食品表示法+コーヒーの公正競争規約に基づく)

食品表示は一見複雑ですが、理解すると面白く、日々の選択に活きます。
甘味料については健康への影響を懸念する方が一定数いたり、また美味しい美味しくないの問題もありますが、本記事がうまく微糖・カロリーゼロ商品と付き合うための一助となれば幸いです。

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